ナイスショットを期待して思い切りティーショットしたつもりが、打ち出してすぐに失速して野球のフォークボールのように落ちてしまう。
これには本当にがっかりしますね。
特に近年販売されているドライバーはスピン量を少なくして飛距離を伸ばす設計がなされているので、スイングが固まっていなくてヘッドスピードが出ない初心者には余計ドロップしやすいモデルが増えたのもその一因だと考えられます。
とは言えやはりスイングに問題がある場合も決して少なくはありません。またドライバーそのものが合っていない可能性もあります。
そこで今回はドライバーがドロップする原因とその改善方法について解説して行きますので参考にして下さいね。
ドライバーでボールが上がらない5つの原因
ドライバーのドロップを改善するためにはまずその原因を知ることが大切です。自分のスイングやドライバーのどこに問題があるのか診断してみましょう。
クラブフェースの芯に当たっていない
ロフト角が10度前後のドライバーは初心者にとって決して易しいクラブではありませんね。
どうしてもドライバーでボールが失速してしまうなと思ったら、クラブフェースの芯できちんとボールを捉えることを優先して考えましょう。
特にドロップしてしまう人はクラブフェースの芯よりも上でボールを打っている傾向があるので注意して下さいね。
クラブのロフト角が合っていない
ボールの高さは打ち出し角度とスピン量によって決まります。とりわけスピン量はヘッドスピードが速いほど多くなり、それによってボールが高く上がるわけですね。
ところが初心者がロフト角の立ちすぎているドライバーを使うと、ヘッドスピードが遅いためボールのスピン量が少なくなり打ち出し角度も低くボールやドロップしやすくなります。
ボールが上がらないと感じたら自分のドライバーのロフト角が適正かどうかチェックする必要があります。
ドライバーのシャフトが硬すぎる
ロフト角と同じようにドライバーのシャフトの硬さも影響されます。クラブはシャフトのしなりを利用してボールを飛ばすよう設計されています。
ところが初心者が硬すぎるシャフトのドライバーを使うと、シャフトのしなりが利用出来ずにボールは失速してしまいます。
合わないクラブを使うとスイングを崩してしまう原因にもなるので、初心者こそドライバーにはこだわりましょう。
ティーアップが低すぎるもしくは高すぎる
ティーアップの高さは好みの問題もありますが、やはり基本になる高さはあります。
アドレスしたときティーアップしたボールがクラブフェースから、半個分出ている状態が基本の高さになります。
ティーアップが高いとボールの打ち出しは高く、低いとボールの打ち出しは低くなりますがスイング起動が安定しない初心者は、ティーアップが高すぎるとだるま落としのようになってボールはドロップします。
逆にティーアップが低すぎるとクラブフェースの芯に当たりにくいので、これもドロップの原因になりますので、ティーアップの高さは慎重になる必要がありますよ。
ハンドファーストでドライバーを構えている
ドライバーのアドレスでグリップの位置が右打ちなら左太ももの内側来る、ハンドファーストに構えるとボールは上がりにくくなります。
ハンドファーストはアプローチショットなどでダウンブローに打っていくのに適した構えなので、ドライバーではハンドレートに構えるようにしましょう。
またハンドレートに構えてもダウンスイングで体が飛球線方向に突っ込んでしまうと、ハンドファーストでインパクトを迎えるのでスイング軸を意識することが大切です。
ドライバーのドロップ原因別対策法
ここまでドライバーでボールがドロップする原因を解説しましたが、自分がどれに当てはまるのか理解出来ましたか?
それではここからは原因別の対策法をご紹介して行きましょう。
クラブフェースの芯で打つための効果的練習法
ドライバーの芯でボールを捉えるにはアドレスでのボールの位置を確認することから始めましょう。
まずアドレスして左わきの下にボールが来るようにセットして下さい。その位置で実際にボールを打ってしっくり来ない場合は左右に少しボールをずらして自分に合ったボールの位置を見つけて下さい。
ボールの位置が決まったらドライバーで腰の高さまでバックスイングし、フォローも腰の高さまで。
腰から腰までのスイングを50%の力で繰り返しましょう。このときに後頭部から背中を中心としてスイング軸がブレないように注意しましょう。
適正ロフトの見つけ方
自分のスイングに合ったロフト角のドライバーは、ドロップを防いでくれるばかりかスイングが安定し飛距離アップにつながります。
そこで適正ロフトの見つけ方は試打をしてそのときのボールの打ち出し角度を意識して下さい。
一般的にドライバーで一番飛距離を出せるのは15度の打ち出し角が理想とされています。
ショップの試打スペースには打ち出し角度を計る機会が設置されていますので、必ず試打して確認するようにしましょう。
シャフトでドライバーショットは変わる
前項でも述べましたがドライバーでのボールの上がりやすさには、シャフトの果たす役割も大きく影響します。
硬すぎるシャフトはボールが上がらないばかりか、スイング軸がブレて右肩が突っ込みダフリやトップといったミスの原因になります。
男性は特に柔らかいシャフトを装着することに抵抗を感じる人が多いようですが、スイング作りにも悪影響を及ぼすことがあるので、自分のスイングにマッチしたシャフトを選ぶようにして下さい。
選ぶ基準は「先調子」のシャフトはボールが上がりやすいのでおすすめです・
ティーアップの基本をおさらいすること
ティーアップの基本はアドレスでクラブフェースからボールが半分程度出る高さですが、これはドライバーのロフト角によって変えてみましょう。
ロフトが立っているドライバーは打ち出し角度が低いので、少し高めにティーアップ。ロフト角の大きいドライバーなら基本よりもやや低めにセットします。
初心者は普段無造作にティーアップしていることが多いですよね。しかしティーアップの高さはボールの弾道に大きな影響を与えます。
適正ロフトを見つけシャフトも自分に合ったものを装着したら、次はティーアップも高さも自分のスイングに合うように調整しましょう。
ドライバーがドロップしないアドレスのコツ
クラブフェースの上や下で打つとボールは高く上がりませんね。先ほどご紹介したクラブの芯に当てる練習でスイングのコツがつかめて来たら、今度はドロップしないアドレスを手に入れましょう。
ところで皆さんはアドレスでドライバーのソールを地面につけていますか?それとも地面から少し浮かせているかどちらでしょう。
実はここに重要なポイントがあるんですよ!
ドライバーでのドロップを防ぎたい人はアドレスでドライバーのソールを少し浮かせて構えて下さい。
地面にソールをつけて構えるとアドレスよりもクラブフェースが高い位置でインパクトしなければいけませんね。
そうなるとインパクトでクラブフェースの上でボールを捉えやすくなります。これもドロップする原因のひとつです。
またドライバーのソールを浮かせると体を水平に回しやすくなるので、軸を保つことが出来てクラブフェースの芯でボールを捉えることが出来ますよ。
ドロップ解決のためにまずはスイングとドライバーのチェックを!
ドライバーでナイスショットするとゴルフが楽しくなりますね。逆にドライバーでのミスはセカンドショットがトラブルになったりで、後のショットに影響を与えます。
ドライバーでのドロップに悩んでいる人はこの記事を参考に自分のスイングとドライバーをもう一度チェックして楽しいゴルフライフを送って下さいね。