初心者が苦手とするバンカーショット。グリーン周りのバンカーでもプレッシャーがかかるところですが、グリーンまで距離にあるクロスバンカーにつかまると打ち方に悩みますね。
特にクロスバンカーはグリーン周りのバンカーとは違って、ダフリは禁物なので初心者にはプレッシャーの度合いが大きくなります。
そこで今回は初心者のためのクロスバンカーからのショット。クラブの選び方から打ち方の注意点をまとめてみました。
初心者の皆さんはこれを参考にクロスバンカーにつかまっても落ち着いて対処するようにして下さいね。
クロスバンカー脱出のための3つの基本
クロスバンカーはパー4のミドルホールなどではティーショットのベストなポジション付近に設置されていますね。
ナイスショットをしても結果的にバンカーにつかまってしまうというところからコース設計者の罠と言われることおあります。
罠にかかってしまったらそこから上手く脱出したいですよね。クロスバンカー脱出には重要な3つのポイントがあります。
初心者の皆さんはまずこの3つを抑えておきましょう。
クラブは番手を上げて打つ
クロスバンカーの砂はグリーン周りのバンカーよりも、砂が硬いのでボールが沈んで目玉になるようなことはありません。
ですからグリーン周りのバンカーにように少々トップしても致命的なミスに繋がることはないので、バンカーにつかまっても慌てないで落ち着くことが大切ですよ。
また足場が悪く初心者は通常よりもヘッドスピードが落ちる傾向があるので、いつもよりもクラブの番手を上げてショットするようにしましょう。
例えば7番アイアンで打つような距離なら2番手上げて5番アイアンで打っても大丈夫なので安心してショットして下さい。
前傾を浅くする
クロスバンカーからのショットは少しでも距離が欲しいですね。そこで一番防ぎたいミスがダフって飛距離をロスすること!
そのためにはアドレスでの前傾を浅くすることが大切です。前傾が深くなってしまうとスイングがアップライト(縦振り)になってしまいますね。
アップライトのスイングはインパクトでクラブヘッドが鋭角的に入ってしまうので、どうしてもダフリやすくなります。
クロスバンカーではアドレスしたら必ず前傾が深くなりすぎていないかチェックするようにしましょう。
グリップを短く持って払い打つ
クロスバンカーからのショットではグリップをいつもよりも短く持つのも基本のひとつです。
目安としては足を砂の中に潜らせた分だけ短く持つようにします。
またボールをクリーンに捉えるためにはスイング軌道をフラットにする必要があります。それにはアドレスで前傾を浅くしてスイング軸がブレないよう体の回転でボールを打つことを意識しましょう。
クロスバンカーからのショット初心者が注意すべき点は?
クロスバンカーからのショットの基本はお分かりいただけましたか?基本を抑えたら次はショットするにあたっての注意点について解説して行きます。
初心者の皆さんには大切なことなのでよく覚えておいて下さいね。
無理にグリーンに届かせようとしない
ティーショットでいい当たりをしたのにボールはクロスバンカーへ。ここはセカンドショットで挽回しようと無理にフルショットしても、力んでしまったらミスショットの確率が高くなりますね。
前方のアゴが高い場合は脱出最優先になりますが、アゴが低くボールが浮いていたらどうしてもグリーンに届かせたくなるのも分かりますが、初心者は自分のショットの確率を考えてみましょう。
ボールがフェアウェイにある場合でも初心者のパーオン率は低いのに、足場が不安定で不慣れなクロスバンカーからのショットではパーオンする確率はさらに低くなります。
くれぐれも無理することなく基本に忠実にショットするようにしましょう。
体の上下動には特に注意を
先ほども述べたようにクロスバンカーでのショットで一番避けたいミスはダフリですね。
そしてダフリ大きな原因になるのがスイングでの体の上下動です。初心者はフルスイングしようとするとバックスイングで右肩が上がり、ダウンスイングで右肩が下がることが多く見られます。
これを防ぐためにバックスイングとダウンスイングを肩から肩までの小さいスイングで、両膝のポジションを変えないようにすると体の上下動がなくなりますのでぜひ試してみて下さい。
ボールはクラブが上げてくれる意識を
ボールがバンカーにつかまると初心者はどうしてもボールを上げたくなって、すくい打ちになってしまいますね。
このすくい打ちもまたダフリの原因になります。ボールはクラブのロフト角が自然に上げてくれますから、スイング軸だけを意識してショットするようにしましょう。
初心者でもカンタン!クロスバンカーからの打ち方
ここからは初心者でも簡単にマスター出来るクロスバンカーからの簡単打ち方のコツを解説します。
ここまで解説して来た「基本」と「注意点」にプラスして覚えておくようにして下さいね。
ボールの位置はいつもより右に
クロスバンカーからのショットではいつも通りにアドレスの姿勢を取ったら、ボールを1個分右に寄せてセットして下さい。
グリーン周りのバンカーからのショットはダフらせて砂ごと運ぶイメージなので、ボールを左にセットしますが、クロスバンカーからは距離を稼ぐためにトップめに打つことで砂の抵抗をより少なくしてクリーンのボールを捉えやすくなります。
フォローは低く長く
ボールを上げようとすくい打ちになるとダフリのミスが出やすいと述べましたが、ボールを上げようとするときは逆転の発想をすることが大切です。
つまりボールを上げるためにはすくい打つのではなく、フォローを低く長く出す意識を持つことが大切になります。
フォローを長く低く出すとインパクトからフォローでクラブフェースが飛球線に対して真っすぐに抜けて行きますね。
それによってボールがクラブのロフト角なりの高さに上がりやすくなります。
ボールを上げたければすくい打ちではなくフォローは低く長く!これを忘れないようにして下さいね。
アドレスで両足の深さを変える
もうひとつの重要なコツは左足を右足より深く砂に潜らせてアドレスと取る方法です。
どういうことか説明すると左足を深く潜らせることによって、若干左足下がりのライを作ってやるということですね。
左足下がりのショットでは初心者はダフリよりもトップのミスが多く出ます。それをクロスバンカーで再現することでダフリにくい状況でショットすることになります。
そしてこのショットのもうひとつの利点は左足下がりの特徴である、低い弾道でランが稼げるところにあります。
これは試してみる価値のある方法なので初心者の皆さんはぜひチャレンジしてみて下さい。
まとめ
クロスバンカーからのショットのコツを解説して来ましたが、ご理解いただけましたか?
ゴルフのスイングはどんな状況のショットであろうと、スイング軸を保ちながら肩の捻転でボールを打つと大きなミスは防ぐことができます。
バンカーなどのトラブルショットはそこにほんの少しの工夫を加えるだけでOKです。
経験の浅い初心者ほどゴルフを難しく考えがちですが、ゴルフはシンプル思考の方が上達は早くなるのは間違いありません。
今回解説して来たことを実践して苦手を克服しましょう!