ウェッジはグリーンやカップといったターゲットを短い距離から、ボールを柔らかく上げたり転がしたりして狙っていくためにデザインされたクラブです。
ロフト角も大きく初心者にとっては一見打ちやすそうに思えますが、自在に使いこなすには相当の練習量が必要になります。
ただパターとともにスコアに直結するクラブがウェッジです。アプローチショットの上達はスコアアップには欠かせない要素ですね。
今回はウエッジの役割と練習法を解説して行きます。
初心者の皆さんはウェッジのをもっと知って、スコアを縮めるため練習に励んで下さい。
ウェッジの役割を知るとスコアアップにつながります
最近ではウエッジもロフト角のバリエーションが増えて初心者はどれを選んでいいのか迷うところですね。
ウエッジは同じロフト角でもデザインによって、使う場面や使い勝手にかなり違いがあるので各ウエッジの特性をよく理解して、自分のスイングやアプローチの種類によって選ぶようにしましょう。
ピッチングウェッジ
ウエッジとはもともと「くさび形のもの」や「V字形のもの」という意味で、ゴルフにおいてのウエッジもその形状から取られた名前だというのが定説です。
その中でピッチングウエッジのピッチングは縦に上げるという意味で、サンドウエッジが開発される前は一番ロフト角の大きなクラブでボールをあげたり転がしたりアプローチショットはピッチング1本で行ったそうですが、現在は主にフルショットやランニングアプローチに使う人が多いクラブです。
アプローチウェッジ
1990年代から市販のアイアンセットのロフト角が立って、ピッチングウエッジとサンドウエッジのロフト角が開きすぎ、その間を埋めるために開発されたのがアプローチウエッジです。
発売当時は52度前後のロフト角が主流でしたが、現在では50〜60以上のものまで豊富なバリエーションのウエッジが発売され、表記も通常のA(アプローチ)からボールを高く上げるショットに使用するL(ロブ)まで幅広いロフト角が発売され好みに合ったものをチョイス出来るようになりました。
サンドウェッジ
サンドウエッジはメジャーを制覇した名ゴルファーのジーン・サラゼンが苦手だったバンカーショット克服のため、9番アイアンにバウンスをつけたのが始まりだと言われています。
当時はバンカーショット専用のクラブで「サンド(砂)」と用途にピッタリのネーミングですね。
ちなみに現在のアプローチ用のウエッジはサンドウエッジのデザインがルーツになっています。
各ウェッジの役割は?
ここからは各ウエッジを具体的にどのような場面で、どのようなショットで使うのが効果的なのかを解説して行きます。
初心者が実際のラウンドで使うことが出来るアプローチショットの種類は限られていますよね。
そんなときに各ウエッジの特性を理解しているとシンプルな打ち方で対応することが出来ます。
それではどのウエッジがどんなショットに向いているのかをご紹介しましょう。
ピッチングウェッジはどんな場面で使う?
初心者の皆さんはおそらくピッチングウエッジは100ヤード前後のフルショットで多用されているのではないでしょうか?
でもそれは非常にもったいないピッチングウエッジの使い方ですよ。ウエッジはロフト角が大きくなるほどショットの難易度がアップします。
それと比較してロフト角46〜48度のピッチングジェッジは初心者にとって1番易しくあらゆる場面で仕事をしてくれる初心者の力強い味方になるクラブです。
フェースを開いて高くボールを上げたり、グリーン周りからのランニングアプローチでもピッチングウエッジならショットを簡単にしてくれます。
初心者のアプローチはまずピッチングウエッジを基準に考えるようにしましょう。
アプローチウェッジの出番は?
ボールとグリーンの間に池やバンカーなどの障害物があるときや、砲台グリーンに向かってのアプローチなど。
ピッチエンドランでのアプローチが必要で、なおかつピッチングウエッジほどランを出したくないときはロフト角52度前後のアプローチジェッジの出番になります。
例えばピッチングウエッジのフルショットが100ヤード飛ぶとして、それよりも短い80ヤードのショットならアプローチウエッジのフルショット。
そんな風に考える初心者も多く見られますが、初心者はロフト角が大きいクラブでのフルショットは左に引っ掛けやすい傾向が強くなります。
ボールのライや傾斜など少しでも条件が悪いところでのフルショットは避けた方が無難ですよ。
サンドウェッジは切り札になるクラブ
初心者の皆さんはサンドウエッジというとバンカーショットでしか使わないという人も多くおられますね。
プロや上級者の中にはグリーン周りのアプローチがサンドウエッジしか使わないという人も多いですが、初心者にとってサンドウエッジはバンカー以外では決して易しいクラブだとは言えませんね。
特に地面が硬いところからのアプローチではソールについているバウンスと呼ばれる出っ張りが邪魔をしてダフリやトップのミスが出やすくなります。
では何が切り札になるのかというと、初心者のスイング作りの切り札になるのがサンドウエッジです。
ドライバーの練習をいくら積んでもアプローチは上達しませんが、サンドウエッジで30ヤードのアプローチ練習を繰り返すことで、ドライバー始め長いクラブは必ず上達します。
初心者には上達の切り札になるクラブに間違いありませんよ。
各ウェッジの効果的練習法
3種類のウエッジの特性とどのような場面で使えば効果的なのかご理解いただけましたか?
それではここからウエッジ上達のための練習法をご紹介します。ウエッジはとにかく数多く打つことが大切ですが闇雲に打つだけでは上達しませんね。
スイング作りのためにも効果的練習でウエッジに多くの時間を割くようにしましょう。
ピッチングウェッジの飛距離がウェッジの基本です
ピッチングウエッジはウエッジの中でも初心者が唯一フルショットするクラブです。
そうなるとアプローチの距離感はピッチングウエッジのフルショットを基本に組み立てて行くということになりますね。
練習ではバックスイングとフォローの大きさによって飛距離が変わってくるのかを意識してショットするようにして下さい。
アプローチの上達はまずピッチングウエッジでの距離感を身につけましょう。
アプローチウェッジ自在に操るための練習法
ウエッジでのアプローチショットは他のクラブとは根本的に異なる部分があります。
アプローチショットの基本は手首を使わないこと!手首を使うとスイング軌道が安定せずにダフリやトップの原因になります。
アドレスで作った両腕の三角形をキープしたまま両肩を捻転させ、体のターンでショットすることを意識しましょう。
もうひとつのポイントはアドレスからフォローまで左足に体重を乗せたまま、スイング中に体重移動はしないことです。
このふたつのポイントを意識しながら練習するとアプローチウエッジをモノに出来ますよ。
サンドウェッジでビジネスゾーンを安定させましょう
サンドウエッジはスイング作りの切り札になると述べましたが、すべてのショットの基本になるビジネスゾーンを安定させるためにはサンドウエッジでの練習が効果的です。
腰の位置までバックスイングしフォローを腰の位置で止める、このビジネスゾーンの練習はドライバーやアイアンショットの安定にもつながる初心者にとっては大切な練習です。
より多くの時間を割いてビジネスゾーンを安定させましょう。
まとめ
実際のラウンドでウエッジが果たす役割は決して小さなものではありません。
ウエッジを使いこなすことが出来るとゴルフの幅が広がります。幅が広がるとトラブルショットにも冷静に対応することが出来ますね。
今回ご紹介したウエッジの役割を参考にしてウエッジの使い手になりましょう。
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