プロゴルファーの世界では「パット・イズ・マネー」と言われるように、パッティングがスコアの鍵を握っているのは広く知られていることですね。
男子プロのランキングトップ選手の平均パット数は1.72!
1ラウンドでのパット数はなんと30.9パットということになります。
改めてプロの凄みを感じる数字ですが、これがアマチュア特に初心者になるとおそらく40パット前後くらいになるでしょうか?
つまり1ラウンド100で回ったとしてスコアの40%もの割合を占めるのがパッティングということになります。
そう考えるとたとえ初心者でも自分のパッティングスタイルに合ったパターを選ぶ必要がありますね。
パターは使い手との相性が問われるクラブです。自分に合った形状や打感そして距離感の出しやすいパターと出会うとスコアアップにつながります。
今回はパターの形状やそれに合ったパッティングスタイルを解説して行きますので自分にピッタリのパターを見つけて下さいね。
様々なパターの形状とその特徴
パターはボールを上げることが目的ではなくグリーンを転がして、カップインを狙うクラブなので他のクラブよりもヘッドの素材やネックなど様々な形状があります。
その中でも比較的多くのゴルファーが使用している3つの形状のパターをご紹介しましょう。
ピン型タイプ
メーカー | オデッセイ |
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商品名 | ストローク ラボ ONE パター (ロフト3度) STOKE LAB シャフト |
ショップURL | Victoria GOLF |
一般的にもっとも使用者が多いヘッド形状がピンタイプと言われるモデルです。
1960年代に発売されて以来プロを始め爆発人気を誇った「ピン・アンサー」シリーズの形状を元に作られたタイプで、それまでのパターに比べスイートスポットを広げるためトウとヒールに重量が配分されたパター。
現在もプロ・アマ問わず使いやすさから多くのゴルファーから愛されるモデルです。
マレット型タイプ
メーカー | スコッティーキャメロン |
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商品名 | パター 20 セレクト フローバック5.5 パター(ロフト3.5度)オリジナルシャフト メンズ |
ショップURL | Victoria GOLF |
1990年代登場以来多くのゴルファーに衝撃を与えブームを巻き起こしたのがマレット・タイプで、日本ではその形状から「カマボコ型」とも呼ばれることもあります・
マレット・タイプのパターにはフェースに樹脂をインサートしたものもあり、それによって他のタイプのパターより柔らかい打感を実現しています。
またバックスイングからフォロースルーまで、フェイスが開いたり閉じたりすることがなくスクエアな軌道が保てるように設計されているので多くのプロに使用されているタイプのパターです。
ブレード(L字)型タイプ
メーカー | ARESO |
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商品名 | ARESO GOLF CLASSIC C90 |
ショップURL | Victoria GOLF |
ヘッドの形状から「L字型」とも呼ばれているのがブレード・タイプのパターです。
ピン・タイプが登場するまでは数多くのプロが使用していましたが、最近ではヘッドに奥行きのあるL字マレットが主流になっています。
ブレード・タイプのパターの特徴はネックが他のクラブと同じようにフェースのヒール側あるので、アイアンと同じ感覚でボールを打てるところにあります。
ただ重心位置がトウ側にあるためバックスイングでフェースが開きやすく、フォロースルーで閉じやすくなるので、必ずしも初心者向きとは言えない形状のパターですが根強い人気のあるパターですね。
パッティングスタイルでも選ぶパターは変わります
初心者がパターの形状を選ぶには、まず自分の理想とするパッティングスタイルを知る必要があります。
ボールを弾くように打つタップ式のパッティングか、フェースを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストローク式かによっても選ぶべき形状は変わってきます。
自分のパッティングに合ったパターを選ぶことが、スコアアップにつながる可能性も高くなるので慎重に選びましょう。
操作性の良さで選ぶならピン・タイプを
優れたパターである条件のひとつに「構えやすさ」があります。その条件にピッタリなのがピン・タイプのパターです。
構えやすいパターはパッティングに安心感を与えてくれますね。その点においては初心者にも使いやすいタイプだと言えます。
そしてピン・タイプのもうひとつの特徴に操作性の良さが挙げられます。フェースを開閉させてパッティングするタイプも、真っ直ぐストロークするタイプのゴルファーもどちらにも合うように設計されています。
また初心者には独特の重量配分がパッティングのミスヒットを補う役割を果たしてくれるところもありがたい点だと言えますね。
機会的にパッティングしたいならマレット・タイプを
3つのタイプのパターの中でもっとも直線的なストロークをしやすいのがマレット・タイプです。
パッティングの基本である真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すことがより楽にできる設計は初心者にとってパッティングの再現性を高めてくれるタイプのパターですね。
フィーリング重視ならブレード・タイプを
ブレードタイプはパッティングが得意なゴルファーに好まれる形状です。
特にパーオン率が低くアプローチショットの機会が多い初心者には、ネックの位置からアイアンの延長でパッティングできるのがブレード・タイプの利点です。
右手のフィーリングでパッティングをしたいならブレード・タイプがおすすめです。
ネックの形状も重要なポイントです
パター選びはフェースや打感で決めることが多いですが、実はネックの形状によっても構えやすさが変わります。
ピン・タイプに多く見られる内側に折れたクランクネックと呼ばれるネックは、シャフトの中央部分でインパクトするイメージを持つことのできる形状なので、初心者には一番構えやすく感じるパターですね。
一方マレット・タイプのパターに多く見られる外側に曲がっているベントネックと呼ばれるタイプは構えたときに邪魔にならないネック形状で、フェースの芯でボールをヒットしやすいネックです。
またフェースの中央にシャフトを挿してあるセンターシャフトは、シャフトの延長線上でストロークする感覚のネックですが、初心者には方向性を定めるのが少し難しいと感じるかも知れません。
初心者はまずいろんなタイプのネックのパターを構えて見て、違和感のないネックを選ぶようにしましょう。
ネックの形状はボールの位置によって変わります
初心者はパッティングにおいてボールの位置をあまり神経質にならずに、スタンスの真ん中あたりと考えている方が多いようですね。
ただどうもパターの調子が良くないと思ったらネックとボールの位置を、もう一度見直して下さい。
ネックの形状によってボールを芯でヒットしやすくなったり、ラインを出しやすくなったりします。
例えばベントネックやクランクネックのパターは、ボールをスタンスの中央にセットするパッティングスタイルに。
センターシャフトならスタンス中央よりやや左にボールを置いて構えてみて下さい。楽にストロークできるようになりますよ。
シャフトの長さもパッティングスタイルに合わせましょう
一般的には34インチのシャフトが多く販売されていますがパターのシャフトは、プレイヤーの身長やパッティングスタイルにステイルによって選ぶ基準が変わってきます。
正面から見て腕の形が5角形になる構え方なら長めのシャフトを、腕の形が3角形なら少し短いと感じるくらいのシャフトを選ぶとストロークしやすくなり、ボールの転がりが良くなりますよ。
自分に合うパターを見つけてパット数を減らそう
いかがでしたか?パターにも様々なヘッドやネックの形状があることをお分かりいただけたと思います。
冒頭でも述べましたがパターはスコアの40%を占め、初心者のスコアアップにも欠かせないクラブです。
だからこそ自分の構えやパッティングスタイルに合ったものを選びたいですね。