スコアの4割を占めるパッティングはゴルフ初心者にとってスコアアップに欠かせない要素ですね。
しかしせっかくナイスオンしても初心者を悩ませるのがグリーンの芝目。
広いグリーンの芝目はすべて一方向を向いているわけではなく、場所によって芝の生えている方向に違いがあります。
それでもやっぱり自分のラインの芝目はパッティングの強さにも影響してくるので、順目なのか逆目なのか最低限把握しておきたいですよね。
今回はグリーンの芝目の見極めのコツを初心者の皆さんに分かりやすく解説して行きます。
グリーンで迷わないためにもぜひ参考にしてパッティングの上達に役立ててくださいね。
順目と逆目の特徴を覚えておきましょう
ゴルフ初心者はとにかくスロープレイを避けようとボールからカップまでの芝目をじっくり読むことはほとんどありませんね。
スロープレイをしないようにする姿勢は大切ですがどのくらいの強さでパッティングをするかの参考のためにも、おおよそでもいいので自分のラインの芝目を把握することも重要ですよ。
ここでは初心者のも分かりやすい順目と逆目の見極めと特徴を解説して行きましょう。
順目の特徴は?
順目とは簡単に言って芝がボールからカップ方向に流れている芝目のことを言います。
このラインだとボールが芝の抵抗を受けずに転がるのでパッティングしたボールのスピードが速くなる傾向があり、強く打つとカップを大きくオーバーすることもあるので注意が必要です。
また芝がカップに向かってではなく斜めに流れている場合があります。左に流れていればフックライン右に流れていればスライスラインとなり、ボールは芝が流れている方向に切れて行きます。
その場合は曲がりを計算したパッティングをする必要があります。
逆目の特徴は?
逆目とは順目とは反対に芝がカップからボールに向かって流れている芝目のことですね。
逆目は芝の抵抗を受けるので順目よりもボールのスピードが遅くなります。
よくカップ手前でブレーキがかかったようにボールが止まってしまうことがありますが逆目のパッティングはカップの届くつもりで打ってもショートすることがあるのでそれを計算に入れて打つ必要があります。
芝目の見極めは必ず必要?
日本のゴルフ場はほとんどの場合グリーンの芝はコウライ芝かベント芝のどちらかが使用されています。
この2種類の芝の特徴は対照的でコウライ芝は根が深く硬いのでパッティングで芝目の影響を受けやすく、一方ベント芝は柔らかく細いので芝目の影響はさほど受けません。
しかしベント芝のグリーンは傾斜や起伏が大きく設計されているところが多いので芝目よりも傾斜に注意してパッティングする必要があります。
ただベント芝でもカップ周辺は芝目の影響があり思ってもみなかった方向に切れることがあるのでカップ周辺の芝の方向は確認するようにしましょう。
初心者で分かる芝目の見極めかた7ポイント
ここからは実際のラウンドで初心者がどうやって芝目を見極めればいいのかを具体的にご紹介しましょう。
芝目を見極めるのは何もグリーンにオンしてからだけではありません。プロや上級者はグリーンに向かって歩いている段階からおおよその見当をつけ、グリーンで最後の確認作業として芝目を読みます。
初心者が同じことをしようと思っても最初はなかなかできることではないので、どのように芝目を見極めるのかを覚えておいて徐々にラウンドで活かすようにしてくださいね。
芝の色で見極める
グリーンに上がってボールをピックアップするときは必ずボールの後ろからカップまでのラインを見るようにしてください。
このとき芝が少し光って色が薄くなっている場合は順目である可能性が高くなります。それとは逆に芝が濃い場合は逆目の可能性大です。
どうですか?これはちょっと意外ですね!でもこれだけではありませんよ。まだまだ様々な見極め方があるんですよ。
カップを真上から見る
これは比較的オーソドックスな方法で一番分かりやすいので初心者の皆さんはすぐにでも実行するようにしてくださいね。
まずカップを真上から見てみましょう。そのときカップの周りの芝がどの方向に向いているのかを確認します。
芝の葉先が向いている方に向かって順目になります。これはレベルに関係なく誰にでも確認できることなので便利ですね。
水のある方向をチェックする
芝は植物ですから海や川など水がある方向に向かって成長して行く特性を持っています。
ゴルフ場といえば山間部に多いイメージがありますが、日本にはシーサイド・コースも沢山ありますね。
そんなときにはまず海がどの方向にあるのかを確認することが大切です
海のある方向に芝が伸びて行くのですから海に向かってのパッティングは順目ということになりますね。
忘れずに覚えておきましょう。海に向かっては順目、海を背にしたら逆目!これを参考にパッティングするようにしましょう。
山の位置で芝目を見極める
次に山岳コースですがこの場合も山がどの方向にあるのかがポイントになります。
山は山頂から下の深い谷に向かって水が流れて行きますね。ということは芝は水がある方向に向かって成長して行くのですから、グリーンの芝も谷の方向に向いていることになります。
つまり山を背にしたパッティングは順目、山の方向に向いたパッティングは逆目になりますね。
また山岳コースでのラウンドは標高が高いほど芝目が強くなり、パッティングへの影響も大きいのでその点を考慮する必要がありますよ。
西と東で芝目を読む
植物が育つには水と同じように太陽の光も重要ですね。グリーンの芝目同様で太陽の影響を大きく受けています。
芝は太陽が出る方向に向かって成長するので太陽が昇る方向である東に向かって成長します。
つまり東に向かってのパッティングは逆目、太陽が沈む西に向かっては順目になるわけですね。
初心者の皆さんはおそらく海や山そして太陽の方向まで考慮して芝目を見極めるなんて初耳でしょうね。
でもこれもまた自然を相手にするスポーツの楽しいところではないでしょうか?
グリーンエッジの芝を確認する
グリーンに上がるときにはカップとボールの距離がどれくらいなのか気になりますよね。
でもそこばかり見ていてはいけませんよ。上がる前には必ずグリーエッジの芝を確認することもパッティングには重要な要素のひとつです。
どのコースのどのホールでもグリーンエッジの芝はグリーンの芝よりも長いですね。
その芝はどの方向に向かって流れているのかはグリーンよりも分かりやすいので、まずはグリーンエッジの芝の方向をチェックする習慣をつけてパッティングに参考にしましょう。
グリーンの高低で見極める
これも水に関係する見極め方ですがグリーン手前の花道で、グリーン全体の高低をしっかりと頭に入れておくことも必要になります。
芝の育成のためグリーンにはキーパーさんの手によって水が撒かれますね。そして撒かれた水は当然ながら高いところから低いところに流れて行きます。
そしてその水の流れに向かって芝は成長して行くので、高いところから低いところに向かって順目になります。
つまりグリーンは傾斜なりに順目になるところが多いということですね。
まとめ
順目逆目の見極めがグリーンに上がってからだけではなく、様々な方法で芝目を見極めることができることがお分かりいただけたと思います。
パッティングの上達は正しいストロークの練習と、実際のラウンドではグリーンの情報をいかに沢山持っているかによって差が出てきます。
プロや上級者のように正確に芝目を読めなくても、今回ご紹介した方法で情報をインプットしておくとパット数縮める手助けになります。
これらを参考にパッティング上達に励んでくださいね。